今太宰ブームか~映画「グッド・バイ 嘘から始まる人生喜劇」
昨年、小栗旬主演の「人間失格 太宰治と3人の女たち」が上映された。
今年は、大泉洋主演の「グッド・バイ 嘘から始まる人生喜劇」がまもなく公開
上映される。
太宰治が亡くなったのは1948年のこと。すでに70年以上も前。
なのにこの人気ぶりはどうであろうか。
この年代の作家でこれほどまで映画化されているのは太宰だけだろう。
以前は谷崎潤一郎の作品が映画化されたことはあったが、最近ではあまりみかけな
い。
何故にこれほどまでの人気なのか。
太宰の前記2作ともいずれも男と女がテーマ。
太宰自身の破滅的な生き方と相まって、どこまでが太宰自身のことなのか、非常に
気になる。
虚構と現実と人間のエゴが強烈に描きだされ、そこに非常に惹かれる。
この「グッド・バイ」は太宰の未完の遺作と言われている。
大泉洋がどんな演技をするのかが楽しみだ。